デザインガトッテモジョウズ エムキュウデザイン

エムキュウデザイン、2013年12月4日のニュースです。

WEBフォントってどうなん

2013年12月4日(水)

 モリサワが、来年から「モリサワパスポート」全ユーザーに「WEBフォント」利用権無償提供のニュース。ユーザーとしてはそりゃいいなーと思いつつ、どうやって利用を制限するんだろうとかいろいろ疑問。で、そういえばと思って、あの貸しポジ大手のアマナさんがWEBフォントレンタルを始めていたコト思い出した。

 で、アマナさんをよくよく見たら、1書体、1ヵ月525円。使いたいサイトのドメインを登録してHTMLにスクリプト設置、それ用のクラス名を登録すればオッケーと。どうだろう、例えば、ベース的な本文のために書体を借りるというのは、なかなか贅沢だけど、更新のたびに画像をこしらえるちょっとしたタイトルなんかはこれで済ませるとしたら、デザイナーは困るくらい安上がりということになる。ん〜、でもそれを永遠に払い続けるのか? 誰が?

 などなど思いつつ、本日は、そのアナマさん提供の「WEBフォントフリートライアルキャンペーン」を利用。あの「マガジン9」にお許しをえて、本日更新されたトップページの巻頭言を「たぬき油性マジックフォント」でお送りします。コピペはもちろんSEO的にも画像じゃないというのは、WEBの情報としては良いことずくめだよね。

止められるのは、
もう私たち市民しかいない

 特定秘密保護法案の廃案を求める動きが、各界から続々と上がっています。昨日は、ノーベル賞学者の益川敏英さんや白川英樹さんらが11月28日に結成した「特定秘密保護法案に反対する学者の会」が東京都内で記者会見を開きました。学習院大学の佐藤学教授によると、5日間で2000人を超える学者の賛同を集め、まだまだ増え続けているそうです。また山田洋次監督らが呼びかけ人となった「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」も3日発足し、吉永小百合さんや大竹しのぶさんら269人が「反対」に賛同をしています。他、坂本龍一さんらが発起人に名前を連ねる「表現人の会」も同法案に反対する声明を出しました。

 これより先に、実に多くの業界や団体、例えばざっと見ただけでも、日本新聞協会、日本民間放送連盟、日本ジャーナリスト会議、ジャーナリスト有志の会、日本ペンクラブ、国際ペン、歴史学研究会、憲法学者や刑法研究者、日弁連、宗教団体、女性たちの会などから反対声明が出ています。もちろん多くの市民もそれらの声明に名前を連ねています。地方自治体でも、福島県議会が制定に反対する意見書を全会一致で採択しました。

 3日の「学者の会」の記者会見に出席したスタッフの1人は、改めてこの法案の問題点について危機感を強めたそうです。

 この会見での発言の全文書き起こしが内田樹さんのブログにアップされているので、是非、お読みください。今後もtwitterなどで随時情報が発信されると思いますので、ウオッチし、拡散に協力していきたいと思います。

 安倍政権は、中国の防空識別圏問題や北朝鮮での金正恩第一書記の最側近・張成択失脚のニュースを無理やり追い風にして、「強行採決という手段に出るかもしれない」との見方もありますが、これだけの市民の反対の声を押し切って採決したならば、次に何が起きるのか。彼らは国民をなめきっているのでしょうか。

 国家の暴走を今止められるのは、私たち市民しかもういません。

マガジン9(2013-12-03)

 フリートライアルできる書体は、オーソドックスなものはないのですけど、これがモリサワのいい感じの書体が使えるとなれば、もうそれはそうなるよね。ま、ブラウザや表示速度の問題などの過渡期的な課題や、コストの行方的な部分がナニカ釈然としないですし、グラフィック的には、厳密な字詰めが出来るわけでもなかったりなのですが、とは言え、「画像ではなくテキスト」だというこのことは、じつは、けっこうなエポックだと思います。いずれ、今よりもっともっとサイトごとの印象、世界観が異なって、WEB世界が今よりずっと豊かに見えるようになると思います。

←前次→

→これまでの「ニュース」